2020年4月7日火曜日

南阿蘇の自然観察

阿蘇は、活火山です。


阿蘇は直径20キロもあるカルデラであり、カルデラの中には約2万人がくらしています。
カルデラの中央部に阿蘇五岳があり、最高峰は1592m(肥後国)の阿蘇高岳です。中岳の火口からは絶えることなく噴煙が上がっています。
平野部は水田が広がり、1000か所以上から湧水が湧き出ています。
中央部と外輪山には山林と牧草地が広がります。
植物は、大陸性、火山性、亜高山帯の植物が分布する極めて貴重な地域です。そのために動物・昆虫も種類が豊富で、自然観察にはもってこいの場所です。
阿蘇は「阿蘇くじゅう国立公園」に指定されており、動植物の捕獲は禁止・制限されているので注意してください。
※詳しくは、 環境省マナーブック参照
また、熊本県では条例で、指定希少野生動植物を指定して、捕獲・採取などを禁止しています。
国立公園内には、
・特別保護地区
・特別指定地域
が設けられており、捕獲等行った場合は罰金または懲役が科せられることがありますのでご注意ください。
指定地域以外でも、牧草地や個人所有の土地に立ち入った際に、所有者・管理者とトラブルに発展したケースもありますので、トラブルを避けるためにもマナーを守った自然観察を行いたいものです。

以上、法律や条例で決められたルールです。
自然観察を行う際に、守るべ気ルール・マナーは
・決められたルールを守る
・生き物をむやみに捕まえたり殺さない
・生態系を壊さない
もし、カブトムシや、クワガタムシや、蝶などを捕獲して観察したい場合は、国立公園の指定区域外で、捕獲を禁止されていない種であり、観察した後は生きたまま捕獲した場所でリリースする ということではないでしょうか。
もしも希少種に出会えたら、とてもラッキーで感動的な出来事です。
生き物を身近で観察して、手に取り、命の大切さを知ることはとても大切なことです。トラブルを起こさないようにしてルールを守り楽しく生き物たちと触れ合いたいものです。

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